tax_free/iGEM TokyoTechを辞めます

Created Fri, 08 Dec 2023 00:00:00 +0900
1870 Words

タイトルの通りです.iGEM TokyoTechを辞めます.

いい機会なので,私と iGEM TokyoTech との出会いから辞めるに至った経緯について書きたいと思います.

まず,最初に iGEM TokyoTech のメンバーとお世話になった方々には非常に感謝していますし,辞めるのはネガティブな理由よりもポジティブな理由が多いことを書いておきます.

iGEM TokyoTech との出会い

iGEM TokyoTech との出会いは 2022 年の 4 月の新歓で配られていたチラシでした.そのチラシに惹かれ iGEM に入りました.あのチラシには不思議な魅力があって,他のサークルのチラシもたくさん貰いましたが,iGEM のを見たときに「ここしかない」と思ったのを今でも覚えています.

最初のモチベーションは単純に合成生物学やそれを用いた model をやってみたかったのと,チームで何かをして目標を達成する経験をしたかったからです.

iGEM TokyoTech 2022

初年度は Dengue fever の流行予測モデルを機械学習()を使って実装する仕事と主にしていました.そのときの私は iGEM の model という概念をほとんど理解していなかったのと,そのプロジェクト内でできることがそれくらいしかないと思っていたので,今覚えば評価されない方向に走っていました.しかし,初年度から渡航し iGEM Grand Jamboree に参加できたことは非常に恵まれていたと思います.Jamboree に参加して,iGEM 2023 へのモチベーションになり,勝ちたいと思うようになりました.

iGEM TokyoTech 2023

iGEM 2023 での一番の大きな変化は私が sub-leader になったことです.肩書は sub でしたが実質 co-leader くらいの感覚で仕事をさせてもらっていました.私はどちらかと言うとコミュニティでの活動や輪を広げる活動・雰囲気が好きなので leader にはチーム内のことを主に,私はできるだけ外との接点を持とうと思い積極的に外に出て iGEM や合成生物学の話をするようにしていました.実際,iGEM Japan Community として C102・103 に参加し同人誌を頒布してより多くの人に輪を広げたり,iGEM TokyoTech としてイベントに参加することで活動資金を集める活動は,非常に楽しかったです.

技術的な話では,iGEM 2022 よりも生物に寄った model を作ることができましたが,それでも Wet やストーリーラインと上手に接合できずものにはできませんでした.他にも,iGEM TokyoTech に固有の Wet やプロジェクトの制約を満足させながら,見せ方・ストリーラインをよりよいものにしていく仕事は,今までの自分があまり経験したことない(受験のときくらい?)もので,楽しむことができました.私は楽しかったのですが,プロジェクトのストーリーラインの作成時には,私の雑な意見と仕事,ふわふわしたアイディアの検証や議論に leader を初めとして多くのチームメンバーに負担をかけてしまいました.申し訳ないと思っています.

結果として Wiki に Wet と HP のドキュメントを載せきることができず,Silver medal でした.Wiki の実装方法に強く関与していながら,強くマネジメントできなかった,しなかった私の責任は大きいと感じています.それも申し訳ないとメンバーに思っています.

自分のチームの結果は Silver medal でしたが,個人的には参加した価値は大きかったです.それは Japan-United の活躍を見ることができたからです(当たり前ですが,私は Japan-United の活動に何も寄与していません).Japan-United のメンバーは TokyoTech の Team Booth に来て積極的に私に話してくれたり,彼らが発表しているのを生で見ることができました.それを見て,自分がほんとのほんとに大好きなことをやることの重要性を再理解し,私もそうなりたいと思いました.

私は昔からオトナになるのが嫌でした.自分が好きなことに素直になれなくなる気がしていたからです.Japan-United の活躍は,大学に入り,少しずつオトナになるつつあった自分の目を覚ましてくれた,少なくともそのきっかけを貰えたと思っています.なので,私は自分がほんとうに好きなこと,やりたいこと,おもしろいと思うことをやろうと思います.このマインド,この選択が,私が iGEM 2023 を通して得られた最も大きなものだと考えています.

最後に

おそらく iGEM での活動は私の学部生時代のなかで,最も長い時間,同じことに取り組んでいた活動になると思います.その活動を支えてくれて,特に私の適当な性格とコロコロ変わる意見やアイディアに付きあってくれた leader と Dry メンバーには感謝の気持ちしかありません.そして,もちろんその他のチームメンバーや支援して,応援していただいた方々にも感謝の気持ちでいっぱいです.

人には人の iGEM へ思いがあると思います.みなさんの iGEM での活動が,自身の成長と幸福に繋るものであることを祈って,この記事を終わりにしたいと思います.